【Vectorworks】バックライトを活用したペンダントライトの作り方

光源・照明

Vectorworksのテクスチャ設定、反射属性:バックライトを活用したペンダントライトの表現をご紹介します。

器具のモデリング

はじめに光源のテスト環境に器具をモデリングします。テクスチャ比較のため5灯配置します。

器具は、下記のものを参考にしています。
無印良品 ペンダントライト 丸・M

設置位置は壁から300mm、600mmピッチで配置しています。球体の床からの高さは、Z=1400としています。

光源配置と光源設定

球体の中心に点光源を配置します。球体と光源が干渉しないよう、データタブで『影をつける』は無効にしておきます。

光源の明るさ:25% 距離減衰:リアリスティック 『影をつける』を無効にすると球体オブジェクトを突き抜けて光源が表現されます。
背景放射光の設定はこちらを参考にしてください。

カバーのテクスチャ設定

光源に影響されてカバーが光っている状態を表現するため、反射属性:バックライト透明属性:ガラスのテクスチャを作成し適用します。

反射属性:バックライト(明るさ:100%)透明属性:ガラス(ハイライトの伝達率:95〜91%) 左から右へ1%づつハイライトの伝達率が異なるテクスチャを割り当てています。

バックライト

このシェーダは、背後から照らすランプシェード、電球、およびカーテンで役立ちます。テクスチャの編集ダイアログボックスの影セクションで影を落とすを選択すると、バックライトシェーダは間接光の面光源になります。影を落とすを選択しない場合、バックライトシェーダは光を放射しません。

Vectorworks Help

反射属性:バックライトのみの設定でも良いかと思いますが、透明属性:ガラスでハイライトの伝達率を調整することでカバーの発光の度合い、端部のうっすらとした影を表現することが可能です。反射属性:グローで設定すると陰影が出なくなってしまいます。レタッチの手間を減らすためにも反射属性:バックライトをうまく活用するようにしましょう。

SACO

SACO

Vectorworks 歴13年。『明日から使えるテクニック』をテーマに一般書籍には記載されない、実践的な知識やTipsを発信しています。

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筆者プロフィール: JR東海 建設工事部 建築工事課 にて新大阪駅リニューアル工事を担当。イベント・展示会制作会社を経て、2015年に独立。 あらゆる業界の生産性向上を目的としたVectorworksユーザー向け学習コミュニティ VECTOR PRO を開設。個人の技術向上と企業のワークフロー改善、ソリューション開発に取り組む。Vectorworks歴13年。 Vectorworks 操作技能マスター認定 (認定番号:0917-006)

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