Vectorworksにおいて、金属を表現するための反射属性:メタリックについて詳しく解説します。
この記事は Vectorworks 2018 Fundamentals 環境で作成されています。
反射属性:メタリックのプリセット
Vectorworksの反射属性:メタリックには25種類のプリセットが用意されています。
ステンレスを表現する場合はどれを選べば良いか?
鉄にクロムを添加していくとだんだんとさびにくくなっていきます。10.5%以上のクロムを添加し非常にさびにくくなったものをステンレス鋼といいます。
ステンレス協会
ステンレスは主成分が鉄ですが、これに従って『鉄』を選択すると濃くなりすぎてしまう場合があります。表現したい対象物の色の見え方を確認し、もっとも質感が近いものを選ぶようにしましょう。
反射・粗さの調節
反射属性:メタリック 編集… から金属の反射、粗さを調節することが可能です。
金属 反射(%)
金属 反射(%)の値を大きくすると反射の効果が強くなり、値を小さくすると反射の効果が弱くなります。プリセット選択後の見た目明るさの微調整に使います。
金属 粗さ(%)
金属 粗さ(%)の値を小さくすると艶が増し、値を大きくすると艶が無くなります。プリセット選択後のツヤ感の微調整に使います。
まとめ
金属 反射(%)、粗さ(%)ともに数字を大きく変化させすぎると元々の質感が損なわれるので注意が必要です。プリセットの選択を軸に置きつつ、見た目の明るさ、ツヤ感の調整に活用するようにしましょう。