Vcetorworksの光源設定には『放射を使用』と『明るさ(%)』があります。
放射を使用
精度を重視する場合は、光の実際の明度と色温度を指定します。放射を使用を選択している図面内のすべての光源図形で、放射光の明るさを背景放射光の設定で制御できます。
Vectorworks 2021 Help
明るさ(%)
光源の明度を指定します。比率を入力するか、またはスライダバーをドラッグします。100%以上の値を入力できます。
Vectorworks 2021 Help
Vectorworks Help 内には、『明るさ(%)』は『大まかな比率』と記載があり、詳細な定義は明らかにされていません。
『放射を使用』と『明るさ(%)』の決定的な違い
スポットライトで『拡散光・光束』を変化させてみるとその違いがよく分かります。
上図は左から右へ拡散光を10°ずつ、光束を5°ずつ広げた場合の変化を表したものです。『明るさ(%)』での設定は大まかな比率であることから、その見た目の明るさはほとんど変化しません。一方で『放射を使用』の場合は、光の量が固定されるため、角度が大きくなるにつれて光の密度が低くなり見た目の明るさが暗くなることが確認できます。
まとめ
『放射を使用』と『明るさ(%)』それぞれの違いを確認してきました。精度を重視する場合は『放射を使用』を選択した方が良いですが、器具情報がわからない場合や、器具選定までしない場合は『明るさ(%)』で大まかに設定するのも良いでしょう。